蚊について

Q蚊はどれくらい種類がいるの? みんな血を吸うの?
A
蚊は世界に約3200種類存在します。その内、病気を運ぶのは約80種。日本では100種類もの蚊が確認されており、生活に関わるのはその内の10種類程度です。

一般的に蚊は血を吸う虫と認識されていますが、実際には吸血する約2500種のメスのみが吸血をし、それ以外の蚊は花の蜜を主食にしています。また、吸血するメスは人や動物の血液を主食としてでなく、卵を成熟させるための栄養源として利用しているのです。

Q蚊に刺されると痒くなるのはナゼ?
A
蚊は人を刺すと麻薬性の物質と凝血を防ぐ物質を含んだ唾液を注入します。この唾液が皮膚表面でアレルギー反応を起こし、これを人は「かゆみ」と感じるのです。
Q家の周辺に蚊が大量発生しているのだけれども、どうしたらいいの? そもそも蚊ってどんな場所を好むの?
A
まずは蚊の発生条件および生態について理解を深めましょう。
  1. (1)蚊が成虫になるまで
    1. 下水溝、庭の池などの水場に産卵
    2. 2〜5日でボウフラが誕生水中内でバクテリア等の細菌を捕食して成長
    3. 7〜10日で4回の脱皮を繰り返しオニボウフラというサナギになる
    4. 3日ほどで成虫になる
  2. (2)蚊の生態

    蚊は草むらやヤブ、または水が溜まりやすいところを好みます。下水道や空き缶、古タイヤ、暗い場所、風通しの悪い場所は特に繁殖しやすいようです。お家のバルコニーにある植木鉢の受け皿や屋外の金魚鉢も繁殖源になりえます。 これは種類や生息地、活動時間は異なりますが、重要なのは「必ず水場に繁殖する」ということです。そのため、蚊が発生する場所の近くに水場を作らないことが大切です。庭のバケツや空き缶、古タイヤ等小さな水溜りでも繁殖する場となり得るため、小まめに水が溜まらないよう注意しましょう。小さなことではありますが、これで蚊の発生を抑制することができます。

    下水溝 水たまり 古タイヤ 竹林 切り株