ホーム網戸博士の害虫なんでも大百科蚊を知る蚊と病気(デング熱、ジカ熱、マラリア、ウエストナイル熱)

蚊と病気(デング熱、ジカ熱、マラリア、ウエストナイル熱)

蚊は人や動物から吸血する際に、同時に唾液を注入します。この唾液が痒みの原因ともいえるアレルギー反応を引き起こします。蚊アレルギーは、最悪な場合、死に至ることもあります。また、蚊による害の中でも注目すべきは感染症です。蚊はマラリアやウエストナイル熱などのあらゆる病原ウイルスを唾液と共に人間の体内に送り込み、病気を引き起こします。

デング熱

デング熱は熱帯地域や亜熱帯地域に広く分布するデングウイルスにより引き起こる感染症です。年間約1億もの感染報告がされています。デング熱の病原体であるデングウイルスに感染した蚊(ヤブカ属:ネッタイシマカ・ヒトスジシマカが代表的な種)によって媒介し、空き缶や竹の切り株に溜まった少量の水で繁殖します。
近年では温暖化の影響や、航空機によって感染した蚊が運ばれるなどして、東ティモール(患者数:242名)、中国広東省(患者数:13,449名)で流行し、日本でも2014年に70年ぶりの国内感染が確認されました。2014年8月〜10月にかけ、東京都内を中心に、デング熱の患者数は160名(2014年10月31日現在)と報告されています。

デング熱を予防するためには

現在、ワクチンやウイルスを標的とした治療法はありません。
戸外に出るときには、●肌の露出をできるだけ避け、●虫刺され防止薬を適切に使用し、蚊に刺されないような工夫を心掛けて下さい。
また、森林や噴水などのデング熱の原因となるデングウイルスの繁殖場所となるものの近くにお住まいの方は、対策のひとつとして蚊の侵入を防ぐ「網戸」を有効にお使いください。既に網戸をお使いの方は、網がはずれていないか、破れていないかなど、網戸がしっかりと機能しているかをお確かめください。

ジカ熱

ジカ熱も熱帯地域多くみられるジカウイルスによる感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカといった蚊によって媒介されます。過去にはタヒチやポリネシアで流行があり、2015年からブラジルを中心に中南米で流行しています。日本でも海外から帰国した3人の発症が確認されています。主な症状は微熱や頭痛、関節痛、発疹などを呈する疾患ですが、感染者の多くは無症状で重症化する例はあまり報告されていないようです。ただ、WHOの報告で妊婦の感染と小頭症の因果関係が強く疑われるとして対策に力を入れ始めています。

参考サイト:厚生労働省「ジカウイルス感染症について」
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109881.html

マラリア

マラリアとは、熱帯病の中でも感染者数が最大の原虫感染症です。世界全体で罹患数は年間3億〜5億人、死者数は年間150万〜270万人と推定されています。日本への輸入例は年間120例前後あると言われており、特に発展途上国への支援活動参加者の増加や若者の旅行形態変化により、日本人による発病ケースの増加が懸念されています。

ウエストナイル熱

ウエストナイル熱とは、ウエストナイルウィルスによる感染症です。従来はアフリカやヨーロッパ、西アジアでの発生が報告されてきました。発生報告がこれまでなかったアメリカ合衆国では1999年に初めてウエストナイル熱患者が報告され、2003年には感染者約1万人、死亡者は260人を超えました。また、カナダでも1100人を超える患者と10人の死者がでるなど、広がりを見せ注目されています。両国と往来の多い日本でも発病すると被害が広範囲に渡る可能性があり、注意が必要です。

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